
<プレシーズンゲーム:阪神3-0ドジャース>◇16日◇東京ドーム
阪神が投打の顔の活躍で、ドジャース相手に完封勝ちを収めた。3-0で勝利した前日15日のカブス戦に続いて2戦連続の完封勝ち。NPB球団がメジャー相手に連勝を飾ったのは、12年に阪神がマリナーズに5-1、アスレチックスに12-6で勝利して以来となった。
度肝を抜いたのは虎の主砲、佐藤輝明内野手(26)だった。0-0の4回無死一、三塁。ブレーク・スネル投手(32)を相手に、追い込まれてから高め直球を軽く振り抜き、右翼席へと運んだ。サイ・ヤング賞2度の左腕撃ちに、佐藤輝も興奮を抑えきれない様子で、何度も雄たけびを上げた。
先発の才木浩人投手(26)は5回1安打無失点の快投で、直球を軸に緩急を使い7奪三振。大谷翔平投手(30)とは2打席対戦し、初回の1打席目は2ストライクから3球フォークを続け、最後は空振り三振。3回の2打席目は153キロの直球で押し込み、中飛に仕留めた。
23年3月6日に行われた侍ジャパンとの強化試合(京セラドーム大阪)では、左膝をつきながらフォークをスタンドに運ばれて、約2年ぶりの再戦で“リベンジ”にも成功した。
これで前日15日のカブス戦に続く快勝。リーグ王座奪還を目指す阪神が、世界一のチーム相手に堂々たる戦いぶりを見せた。