
甲子園初出場の滋賀短大付に14日、甲子園練習では異例の球審役が登場した。実戦形式の練習で、大窪玲輝(れいあ)捕手(3年)の真後ろで、同じ白のユニホームに同じ紫色のアンダーシャツ姿で防具も装着。その正体は、保木淳監督(39)だった。龍谷大在学時の約20年前に、地元滋賀県の高野連審判を務めた。甲子園出場決定直後には、聖地での練習での指導を、球審の視点から行うことを想定したという。「投手がどういうボールを投げるか、キャッチャーからの景色、見えるものがあるので見たかった。あと、シンプルに審判したかった(笑い)」と明かした。
昼過ぎから始まり、走者を置いた実戦形式の練習を行った。「子供たちには『午後からで、内野が多分荒れているし、ノックをやっても試合の土の状態ではないから、それなら甲子園で守る景色、走る景色、打つ景色など景色に集中して練習しよう』というテーマで臨んだ」と振り返った。
この日は、校名が縦書きから横書きになった新ユニホームをお披露目。「『滋賀短大付属』でわかりやすいようにしました」。昨秋までは「滋短附」と縦書きだったが、「シタンフでは、どこ?ってなるので、わかりやすいように」と説明した。【中島麗】