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【広島】新井監督、田村俊介を”愛情交代”初回捕球ミスで3回からベンチ「厳しさ?愛情ですよ」


9日のオープン戦、広島対ヤクルト戦で新井貴浩監督は、若手の田村俊介外野手を厳しさよりも愛情を持って交代させた。田村は初回の守備で失策し、その後に打席に立つも3回には交代された。新井監督は、風による不運や田村の必死さを理解しつつ、監督からの信頼を示すために一度打席に立たせたが、最終的には結果に基づいての交代を選んだ。田村はこの指導を前向きに受け取っており、「自分に厳しくもっと練習する」とコメントしている。彼の右足の使い方にも手ごたえを感じており、今後の試合にも同行し、無得点続きのチームを打破することを目指している。

広島対ヤクルト 6回裏終了時、交代を告げる新井監督(撮影・加藤孝規)

<オープン戦:広島0-4ヤクルト>◇9日◇マツダスタジアム

広島新井貴浩監督(48)が、期待の若手、田村俊介外野手(21)に“愛情交代”を命じた。

ヤクルト戦の初回守備で、先頭・塩見が右翼線際に打ち上げた打球を右翼・田村はグラブに当てて落球。ファウルゾーンながら失策がついた。田村は2回に打席に立ったが、3回の守備から二俣と交代しベンチへ。新井監督は「厳しさ? 愛情ですよ」と言いきった。

打球が風に戻された不運も、田村の必死さもわかっていた。それでも「よーいどんであんなプレーされたら、投手はたまらないでしょう」と断じた。怒りに任せたわけではない。好結果を出したなら使い続けようと打席に立たせた。「野球にエラー、ミスはつきもの。そこで代えるのではなしにチャンスを与える。ミスのあった次に」。だが無死一塁で一直併殺。当たりそのものはよかったが「そこは結果」と交代を決めた。

監督の真意は田村に伝わっていた。「自分に厳しく、もっともっと練習して、2度とああいうことにならないようにしたいと思います」と受け止めた。打撃内容に手応えがある。「右足の使い方を今、すり足にしてすごくはまってて」。懸命な試行錯誤は監督に伝わっている。11日からのDeNA2連戦(横浜)にも同行。結果を出し、30イニング続くチームの無得点を止めてみせる。【堀まどか】

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