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【高校野球】近江を甲子園2度の準Vに導いた多賀章仁監督が退任会見「主役は高校生」


甲子園で近江高校を春夏2度の準優勝に導いた多賀章仁監督(65)が退任することが発表されました。退任会見は彦根市で行われ、多賀監督はこれまでの指導を振り返りました。彼は、1983年に近江で硬式野球部コーチとしてのキャリアをスタートさせ、1989年から監督を務めました。この間、近江を春夏合わせて23度の甲子園出場に導きました。特に印象的なのは、2001年夏の「三本の矢」による準優勝と、2022年春の新型コロナ禍の中での出場です。彼の指導方針は「生徒主体のチーム作り」で、選手たちの力を最大限に引き出すことに力を入れました。今後は総監督として小森博之新監督を支えます。

近江の多賀章仁監督(2024年3月撮影)

近江(滋賀)を甲子園で春夏2度の準優勝に導いた多賀章仁監督(65)の退任会見が10日、彦根市の同校で行われた。平安(現龍谷大平安=京都)から龍谷大を経て、1983年に社会科教諭で近江に赴任。同時に硬式野球部コーチに就任し、89年に監督となった。近江を春夏23度の甲子園に導き、01年夏は「三本の矢」と呼ばれた鉄壁の継投で準優勝。22年春は新型コロナ禍に見舞われた京都国際に代わって出場し、エース山田陽翔(西武)を擁して大旗にあと1勝に迫った。

18年夏の第100回大会で、準優勝した金足農(秋田)と準々決勝で大接戦を演じ、相手の2ランスクイズでサヨナラ負け。「甲子園で応援していただけるようになったのは、あの大会が境かなと思っています」と振り返った。指導方針については「主役は高校生。彼らをその気にさせ、チームが1つになっていく。3年はチームのために最善をつくせるかを考える。選手力で勝つ生徒主体のチーム作りを念頭に置いてやってきました」と力を込めた。

今月20日に彦根球場で岐阜城北と勇退試合を行う。4月からは総監督となり、小森博之コーチ(41)が監督を務める。

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