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【阪神】デュプランティエ3回無失点5K好投「前回よりも全て良かった」開幕ローテへアピール


オープン戦で阪神のジョン・デュプランティエ投手が西武相手に3回を1安打無失点5奪三振の好投を見せた。前回の試合よりもピッチング内容が向上し、ゾーン内に安定した投球ができたことを振り返った。前回の登板では、中日戦で乱調だったが、今回はしっかりと実力を証明。この好投により、デュプランティエは開幕ローテーションの候補として注目されている。藤川監督もその投球に対して評価し、今後のローテーション選考に頭を悩ませる状況となった。彼のパフォーマンスの鍵はバナナで、試合中に摂取することでリラックスを図っている。これからも安定した投球でチームを支える意欲を見せた。

西武対阪神 阪神先発のデュプランティエ(撮影・滝沢徹郎)

<オープン戦:阪神3-2西武>◇12日◇ベルーナドーム

ルーキーに続き新助っ人も! ジョン・デュプランティエ投手(30=ドジャース3A)が3回1安打無失点5奪三振と好投した。「もちろん結果もだけど、もう本当に前回の試合よりも全て良かった」。初回先頭の西川を154キロ直球で3球三振に仕留めると、次々にバットに空を切らせていった。

2回はセデーニョ、外崎を連続三振。3回は四球と暴投がからんで2死一、三塁のピンチを招いたが、最後は平沼を133キロカーブで空振り三振。「前回よりもゾーン内にしっかりボールが投げられたというのも良かった要因だと思います」。前回5日の中日とのオープン戦(甲子園)では、2回3安打3失点と乱調だったが、中6日でしっかり実力を示した。

前日11日は、ドラフト1位の伊原が4回3安打無失点。開幕ローテ候補の連日のアピールに、藤川監督もうれしい悩みだ。「いいものを見せてもらいました。また次の段階がありますけど、順調かなと。たくさんの(候補が)いる中でまた考えなければいけないので」。現状では、富田らも含めて「ローテ6枚目」を争う構図。今後の状態や中継ぎとの兼ね合いも考えながら、最終決定することになりそうだ。

デュプランティエは「藤川監督が決めることなので、私は私のできることをしっかりやっていきたい」とチームの1ピースとなる構えだ。そんな頼れる助っ人のパワーの源はバナナ。1回裏終了後、ベンチでもぐもぐと口にした。「ガムをかみながらプレーするのがあまり好きじゃないタイプ。口の中に含むことによって、口の中の神経だったりとか、体がちょっとリラックスする効果があるよ」。仲間と互いに鍛えながら、ライバルを食う快投を続ける。【磯綾乃】

▽阪神安藤投手チーフコーチ(デュプランティエに)「前回の登板よりも、いい投球内容だった。どんどん投げていって、調整していってほしい。ボールの勢いもあるし、球威もあるので、どんどんゾーンの中で勝負できれば、これくらいの投球はできるのかな」

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