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【解説】DeNAバウアーのボークは日米ルールの違い NPBに申告制なく“幻惑投法”修正も


オリックス対DeNAのオープン戦で、復帰戦となったDeNAのトレバー・バウアーがボーク判定を受けた。2回裏、セットポジションの誤解からボークと判定され、バウアーは不満を示した。ワインドアップポジションとして投球を行ったが、打者に直接向かいつつ左足が投手板より前にあったため、規則上セットポジションとして判定された。さらに、MLBで使用されているワインドアップ申告制がNPBにはなく、これが誤解を生じさせた。バウアーは自らの投球スタイルを活かすため、ワインドアップの投球を今後も使用する方針を示したが、フォームの微修正が必要となる可能性がある。

オリックス対DeNA 2回裏オリックス2死、ボークの判定に不満を示すDeNAバウアー(撮影・野上伸悟)

<オープン戦:オリックス2-2DeNA>◇9日◇京セラドーム大阪

バウアー劇場、再び。2年ぶりに古巣復帰したDeNAトレバー・バウアー投手(34)がオリックスとのオープン戦に先発し、復帰後初の実戦登板に臨んだ。2回には味方の失策にボーク判定も受け2失点も、3回5安打2奪三振で自責点0。ワインドアップポジションから投げる際にはクイック投法をしたり、長く持ったりと“幻惑投法”でタイミングをズラした新スタイルも披露した。出力も徐々に上げて最速152キロを計測。シーズン中には160キロ台到達を掲げた。元サイ・ヤング賞右腕が順調な調整でシーズンを見据えた。

   ◇   ◇   ◇

バウアーのボークは「投球動作の変更」とみなされた。最初からワインドアップポジションのつもりで投げていたが、公認野球規則にはセットポジションの定義に「投手は、打者に面して立ち、軸足を投手板に触れ、他の足を投手板の前方に置き、ボールを両手で身体の前方に保持して、完全に動作を制止したとき」とある。本塁と正対しながらも、左足が投手板より前にあった今回はセットポジションに該当してしまった。

加えてバウアーはMLBなどでルール化されているように、三塁塁審と球審にアイコンタクトでワインドアップでの投球を申告しようとしていた。しかしNPBでは申告制のルールがなく、ここに認識の齟齬(そご)があったようだ。

福家責任審判は「野球規則通り適応させていただきました」と説明。バウアーは「ワインドアップの方が打者のタイミングをずらす手段がある」と走者ありの時でも活用する方針で、大原チーフ投手コーチは「セットポジションの定義に属さない、セーフティーゾーンでやるしかない」とフォームの微修正の可能性も視野に入れた。

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