
<潜入>
ロサンゼルスに行かなくても、ドジャースタジアムが味わえる。30日まで東京・虎ノ門ヒルズで開催中の没入型体験イベント「ドジャース・エクスペリエンス展」に潜入。ドジャースタジアムのマウンドに立ち、打席に立つという、大谷翔平ばりの“投打二刀流”をバーチャルで体験した。
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ドジャースを都内で味わえる。大谷、山本、佐々木、ベッツらの等身大パネルを通ると、イベントはプラネタリウムのようなドーム型の空間からスタート。昨年のワールドシリーズ優勝までを映像で振り返る。歴代あるいは昨年の使用ユニホーム、歴代ボブルヘッド人形、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞をながめると、上位パス保持者は、ワールドシリーズ優勝トロフィーの横で、優勝リングを指にはめることだってできる。
さらに進むと、大谷がロバーツ監督に駐車場で仕掛けたドッキリで知られる、ミニポルシェが鎮座していた。ご丁寧に、同監督が大谷への仕返しで使った、写真付きのカラーボールまで用意されている。大谷のようにポルシェにまたがって、写真撮影も可能だ。
極めつきが、ドジャースタジアムでの投打体験だ。ドジャースのユニホームに着替え、ライトグリーン一色の部屋に入ると、投球モーションとスイングを壁に埋め込まれた四方八方のカメラで撮影。すぐに自分がドジャースタジアムのマウンドに立って投球し、打席で本塁打を打つ動画へと合成される。動画は携帯電話などにダウンロード可能で、投打二刀流の大谷気分が味わえる。
VRゴーグルを着用し、大谷や山本の投球を、打席や捕手として体感できるコーナーも。山本のデータには、昨年のワールドシリーズでヤンキースのジャッジから三振を奪った変化球も含まれている。私は5球中3球を捕球できた。
体験型イベントへの参加は既に売り切れた上位パス保持者に限られるが、今後、再発売も検討されている。参加希望者は、情報に注意したい。【斎藤直樹】