
新たなSNSの「映えスポット」となるか。米大リーグ、ドジャースの没入型体験イベント「ドジャースエクスペリエンス展」が5日、東京・新橋の虎ノ門ヒルズで始まった。球団OBの斎藤隆氏(前DeNA投手コーチ)がテープカットを行い「ブルックリン時代のユニホーム、ジャッキー・ロビンソンがいた時代など、古いファンにはたまらない」と魅力をアピールした。
インスタグラムなどSNS投稿ができるように「体験」を前面に打ち出している。大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希らの等身大パネルを抜けると、ドーム型会場で歴史的場面の映像空間に入る。上位パスの購入者は、20年ワールドシリーズ優勝時のチャンピオンリングを指にはめて撮影可能。昨年ワールドシリーズの優勝トロフィーも間近で見られる。
さらに進むと、昨年のワールドシリーズで着用した大谷のユニホームや「40-40(40本塁打&40盗塁)」達成時のベース、ベッツのゴールドグラブ賞、斎藤氏ら歴代のボブルヘッド人形なども展示されている。
ユニークな「映えスポット」は、先日、大谷がロバーツ監督に駐車場で仕掛けた「いたずら」で使用された「ミニポルシェ」だ。実際に乗って、写真撮影ができる。ロバーツ監督が大谷の車に仕掛けた、写真入りカラーボールまで用意されている。
没入型の最たるものは、VR体験(最上位パスが必要)だ。ド軍のユニホームに着替えてグリーンバックのスタジオで投球フォームとスイングを撮影すると、ドジャースタジアムでプレーしているかのような合成動画となる。この動画はスマートフォンでダウンロードできる。また、VRゴーグルをつけて、大谷や山本の投球を体感できるコーナーも用意されている。山本のスプリットは、実際に昨年のワールドシリーズでヤンキースのジャッジを三振に仕留めた場面のデータを使用している。
ド軍のマイケル・スペトナー・ビジネス担当部長は「たくさんの日本人がロサンゼルスを訪れているが、来られないファンのために疑似体験できるようにした」と話した。
展示は5日から30日まで虎ノ門ヒルズ・ステーションタワー45階の「TOKYO NODE GALLERY」で。すべての体験が可能な最上位入場券「レジェンドパス」は平日8000円、土日祝日8600円。既に売り切れとなっているが、関係者によると、今後に再発売が検討されている。【斎藤直樹】