
<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇7日
第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内で行われ、東海大札幌が大会第6日の23日に日本航空石川と対戦することが決まった。出場32校最後の登場は、準優勝だった前回出場の15年と同じ。縁起がいい日程で、10年前のように決勝へ駆け上がる。
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東海大札幌の主将、山口聖夏内野手(3年)が引いたくじは、トーナメント表の一番右端に入る「32」の札だった。対戦相手の日本航空石川とともに1回戦最後のカードに決定。開幕から6日目の初戦。指揮官として初めて臨む遠藤愛義監督(40)は「うちにとってはプラス。今なかなか外で練習ができていない状況なので、この後練習試合で出た課題をしっかり取り組める」と歓迎した。
同校にとっては縁起がいい日程だ。校名が東海大四だった15年センバツも大会第6日第1試合が初戦だった。豊橋工(愛知)を3-0で下すと、初めて決勝に進んだ。この日大阪入りしたチームは、8日から6日間連続で練習試合を組む。冬の間遠ざかった実戦感覚を呼び戻すためには、時間があった方が好都合だ。
北海道勢の石川県勢とのセンバツでの対戦は初めて。夏は4度対戦して0勝4敗と勝利がない。日本航空石川は昨年1月には能登半島地震で被害を受けながら、2年連続の出場。山口は「相手も強豪校。誰かのために何かをするっていう気持ちでやっている高校はいそうでなかなかいない」。地元の人の応援に応えようとする思いは強い力になる。だからこそ「自分たちも北海道民のために何かいいところを見せられれば」と誓う。
冬場スケートやソフトテニスなど他競技を積極的に取り入れて体づくりに取り組んだ。校名変更後初の聖地で、前回出場時にあと1勝届かなかった日本一を目指す。【保坂果那】