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【欧州CL】リバプール遠藤航、途中出場で先勝貢献 大劣勢も守護神アリソンが好セーブ連発


リバプールは、アウェーでのパリ・サンジェルマン戦で厳しい試合を制し、UEFAチャンピオンズリーグのラウンド16で1-0と先勝した。試合はリバプールがシュート数28対2という圧倒的不利な状況で進んだが、GKアリソンの9本に及ぶセーブやMFエリオットの決勝ゴールが勝利の鍵となった。また、後半34分から出場した日本代表MF遠藤航も、ディフェンス面での冷静な対応で重要な役割を果たした。この勝利で、リバプールはアウェーでのアドバンテージを得ており、今後の試合に向けて好スタートを切っている。遠藤は試合の終盤にスコアを守る役割を担い、チームの一員として準備と努力を怠らずに貢献していることが光った。

ドゥエと競り合う遠藤航(中央)とアレクサンダー・アーノルド(ロイター)

<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):パリSG0-1リバプール>◇5日(日本時間6日)◇ラウンド16第1戦◇パリ

日本代表MF遠藤航(32)が所属するリバプール(イングランド)は、アウェーでパリ・サンジェルマン(フランス)に1-0と先勝した。遠藤は後半34分から出場し、無失点に貢献した。フェイエノールト(オランダ)FW上田綺世は負傷から復帰し、ホームのインテル・ミラノ(イタリア)戦で後半14分からプレー。チームは0-2で敗れた。バイエルン・ミュンヘンDF伊藤洋輝はドイツ勢対決となったレーバークーゼン戦にベンチ入りしたが、出場機会はなかった。チームは3-0で快勝した。

   ◇   ◇   ◇

ラウンド16屈指の好カード。リバプールはシュート数2本対28本という大劣勢の中、守護神アリソンが9本ものビッグセーブを披露。MFエリオットは後半42分に途中出場から46秒で決勝点を奪った。試合の表面をなぞれば、そこに遠藤はいない。だが後半34分の遠藤の投入が流れを変えたと言っても過言ではない。

後半35分、パリSGの左FWデュエがカットインからゴールに仕掛けた。遠藤はむやみにつぶしにかからず、ニアサイドを消しての対応。シュートはファーサイドへ鋭い弾道となって飛ぶ。待ち構えていたアリソンが左に跳び、はじき出した。仮に遠藤がつぶしにかかっていたら、ファウルでPKを与える可能性もあっただろう。当たりに当たる守護神との連係という最適解を瞬時に導き出した。

レギュラーではない。だが前日の公式会見にスロット監督と並んで登壇するほど信頼は厚い。役目は試合の終盤にスコアを守るクローザーだ。限られた出場時間でも準備を怠らず、全力を尽くす。パリSG戦でも遠藤がアンカーに入ると安定感が深まり、ワンチャンスをものにした。「チームが全力を尽くしてくれるからこそ、私の仕事は楽になった」とはMVPアリソンの言葉だ。縁の下の力持ちがいるリバプールは強い。

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