
ヴィッセル神戸は5日に光州(韓国)とアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)のラウンド16第1戦(ノエスタ)を戦う。 4日は神戸市内のいぶきの森球技場で公式練習を行った後、吉田孝行監督(47)とMF飯野七聖(28)がノエスタで行われた公式会見に出席。8強入りを懸けた試合への意気込みを語った。 11月の1次リーグ第4戦で2-0で勝利している相手との再戦に、吉田監督は「前回の試合は昨季の話。お互いメンバーも入れ替わっているし、チーム状況も違う。(前回対戦で)勝ったからこそ気を引き締めないといけない」と集中して臨むことを強調。「相手はいろんなバリエーションを持っているチーム。いろんなことをやってくるのは想定されるので、しっかり対応しなければいけない」と柔軟に戦う必要性を口にした。 1次リーグを4位で突破した相手の中で特に注意する選手は、アルバニア代表FWヤシル・アサニ(29)。1次リーグで6得点のFWクリスティアーノ・ロナウド(アルナスル)、FWアンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)を上回る7ゴールで得点王となっているレフティーに、指揮官は「カットインからのシュートもあるし、ゲームを作り、ゴールを決定付けるようなパスも出せる選手」と警戒心を強めた。 ホームアンドアウェーの2戦での決着となるが、指揮官は「まずは明日のホームでしっかり勝つことを目指す」と第1戦での勝利に強くこだわって挑むつもり。負傷離脱選手が続いている中ではあるが、総力を結集してアジア王者への道をつなげる覚悟。MF飯野は「けが人が帰ってきた時にポジションを譲り渡すような活躍ではチームのリーグ3連覇は難しい。チームの勝利に直結するような活躍を課題に持っている。ACLは3年前にヴィッセルに来て初めて点を取った大会。すごくいいイメージは持っているので、明日もしっかりと活躍したい」と力を込めた。 1次リーグで4位以上を確定させていたはずの神戸は、山東泰山(中国)の棄権によりそれまでの結果が適用外とされ、5位に転落。ラウンド16の第1戦をホームで戦うことになった。試合は午後7時キックオフ予定。【永田淳】