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【日本ハム】清宮幸太郎、石橋をたたいて、たたいて爆発へ 開幕スタメン23年のみも「焦らずに」


日本ハムの清宮幸太郎は台湾シリーズで今季初の本塁打を放ち、順調にシーズンのスタートを切りました。昨年の怪我から復帰し、慎重にプレーを進めています。開幕に向けて、彼は焦らずに調整を進め、体調管理にも気を配っています。過去に何度も怪我を経験してきたことから、安全第一で無理のないペースを保つことに集中しています。清宮はホームでのオープン戦を控えており、北海道のファンに良いプレーを見せるためにも準備を続けています。

台湾シリーズの試合前に片手でティー打撃をする日本ハム清宮(2025年3月2日撮影)

日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が本拠地に帰って、ブレずに焦らず調子を上げていく。台湾シリーズでは2日の中信戦で右越えに豪快な今季“1号”。昨季は沖縄春季キャンプ直前の負傷で開幕を棒に振ったが、今季はここまで順調だ。5日からは北海道のファンが待ち焦がれるエスコンフィールドでのオープン戦が始まるが、浮足立つことなく、じっくり1歩ずつ、状態を整えていく。

   ◇   ◇   ◇

清宮が、石橋をたたいて、たたいて、慎重に前へ進む。先乗り自主トレ、沖縄キャンプと無事故で乗り切り、台湾シリーズでは待望の初本塁打も飛び出した。3日に帰国し、5日には今季初めてホームでのオープン戦が控えるが「まあ…変わらず、いければと思います」と、自身に言い聞かせるように言葉を発した。

順調だからと言って、気を緩めることはない。開幕まで残り1カ月を切ったが「まだあと1カ月あるんで。もうひと波、ふた波ぐらいありそうだなって感じがするので。焦らずにいければと、思います」。好事魔多し。この先、何が起こるか分からない。意識しすぎる必要はないが、心の底の部分で常に、注意を払って、開幕までの日々を送る。

苦い経験を重ねてきたからこそ、用心深い。1年目の18年は先乗り自主トレで右手指を負傷し、キャンプ中には腹膜炎で入院。2年目はオープン戦で右有鉤(ゆうこう)骨骨折で手術を受けた。開幕スタメンに名を連ねたのは6年目の23年だけ。昨季の失敗もあり、今季は先乗り自主トレからアップのスピードを5割に抑え、滑らないように心がけ、キャンプ初日も「無理をしない」と話していた。初日でメニュー強度は軽めでも「気疲れとかもあって体が張っているかもしれないので」と徹底してきた。

4日からは北海道のファンが見守る中、今季初めてエスコンフィールドでのチーム練習が行われる。名護キャンプからの台湾シリーズと、長い旅が終わり「家に帰れるので。それがいいかな」と率直な心境を口にした。その上で「体調を崩さないように。免疫はしっかりつくっておこうと思います」。体の外も内側も、万全の準備とケアを心がけ、開幕からの爆発につなげる。【永野高輔】

◆今季ここまでの清宮 1月に大分でソフトバンク柳田らと行っていた合同自主トレ中、左手を負傷し途中で切り上げ、同20日に帰京した。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷での自主トレに切り替えたが、問題はなく、予定通り同28日からキャンプ地の沖縄・名護での先乗り自主トレに参加した。2月1日のキャンプインから同26日の手締めまで無事故で完走し、3月1、2日の台湾シリーズは2試合連続先発出場。2戦目は、1本塁打含む2安打2打点の活躍で盛り上げた。

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