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【日本ハム】清宮幸太郎「歓迎に無安打では帰れない」台湾の師匠・高国輝氏の前で鮮やか本塁打 


日本ハムの清宮幸太郎選手は、台湾・中信との親善試合で今季初の本塁打を打ち、2安打2打点の活躍を見せました。彼は、台湾の高国輝打撃コーチからの指導を受け、成長した姿を披露しました。試合後、現地の言葉で「台湾が大好きです」と感謝を表現し、台湾の文化や食にも親しみを持っていることを明かしました。特に台湾の「黄金キムチ」に感銘を受けたという。新庄監督の指導の下、清宮選手は素晴らしい成績を残し、自信を深めました。台湾での経験が彼にとってのモチベーションとなっているようです。

臨時コーチの高氏とならば笑顔の日本ハム清宮(撮影・永野高輔)

<親善試合:日本ハム8-0台湾・中信>◇2日◇台湾・台北ドーム

【台北(台湾)2日=永野高輔】“台湾のアニキ”の前でお目覚めだ。日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が台湾シリーズ2戦目の中信戦で、今季実戦1号となる右越え2ランを放った。23年オフに指導を受けた元台湾本塁打王で富邦の高国輝打撃コーチ(39)が臨時コーチとしてベンチ入りする中、しっかりと成長した姿を披露した。

   ◇   ◇   ◇

清宮幸らしい鮮やかな1発だった。5点リードの2回2死二塁、カウント1ボールから外角のボールに反応した。打球はぐんぐん伸び、右翼ポール際に吸い込まれた。1日の統一との台湾初戦は3打数無安打1四球。最後は1本塁打含む2安打2打点と派手に締め「台湾の人に、こんなに歓迎してもらってノーヒットで帰るわけにはいかないな、と思っていたんで。ほっとしました。ほんとに」。お立ち台では現地の言葉で「我愛台湾(台湾が大好きです)」と思いを口にした。

台湾の師匠に成長した姿を見せられた。この日は、23年オフの秋季キャンプで指導を受けた富邦の打撃コーチを務める高氏がベンチ入り。試合前には当時を振り返り「下半身を使えって言われて。去年ぐらいから下と上の連動みたいなところがちょっとずつうまくできるようになって来た」と昨季、覚醒のきっかけに挙げていた。台湾では“野球の王子”と呼ばれるイケメンアニキの前で1発放ち「ベンチでも温かく迎えてくれて。“良かったな”みたいに声もかけてもらって。良かったです」と喜んだ。

師匠の存在に加え、台湾の味も起爆剤になった。プレミア12、台湾シリーズの会見に続き、3カ月で3度目の訪問。現地の食にも詳しくなり「僕は世界中どこでも生きていけるって思いました」。中でも「黄金キムチ」と呼ばれる独特な黄色い漬物にはまった。「全然辛くないんですけど白菜の漬物みたいな感じ。めちゃくちゃうまいです」。辛そうでそうでもない心地よい酸味が、眠っていた細胞を、目覚めさせた。

新庄監督は「『ホームラン打つな言うたやろ』って。『打っちゃいました…』って。野村君同様、右中間、左中間の間を抜ける打球を心がけようよという話をキャンプ中にした。そういう意識が、ああいう結果に出たかもしれない」。日本の“イケメンボス”の教えも当然、しっかり実になっている。

○…新庄監督が始球式を盛り上げた。中信の監督を務める元阪神の平野恵一氏が捕手を務める前で、ボールを打つと見せかけて両手でキャッチ。始球式を務めた人へ手渡した。「インコースに来たら捕る、アウトコースなら打つ。ということをいつも考えながら打席に立って。インコースに来たので捕ったけど意外と速かったので手が痛かった」。2日間の台湾シリーズには「(中信の)センターの選手、肩が強かった。いい選手になるんじゃないですか」とチェックしていた。

○…伊藤が台湾で上々の今季初実戦マウンドを終えた。初回から直球で押して2回2安打無失点で5奪三振。同学年の郡司と初めてバッテリーを組んで「すんなりいけた。サインに首も振らなかった。頼もしかったです」。独特な台湾プロ野球の応援の中での登板は「WBCだったりオリンピックに引けを取らないぐらいの雰囲気だった。この緊張感で1発目できたのは、すごくいいスタートになった」と振り返った。

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