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【C大阪】バルサ育ち高橋仁胡が衝撃J1デビュー なぜそこに背番号22? 値千金同点弾演出


セレッソ大阪のU-20日本代表DF高橋仁胡が、新潟とのJ1第4節でデビュー戦を果たし、同点ゴールを演出しました。この19歳の選手は、バルセロナ育ちでスペインから逆輸入された逸材。試合では、後半に途中出場し、MF田中からパスを受け、相手GKがはじいたボールをFWハットンが得点に結びつけました。高橋はU-20アジア杯での活躍を経て、直後にチームに合流。監督やチームメイトからも高く評価されています。彼の将来のA代表入りが期待されています。

新潟対C大阪 後半、パスを出すC大阪高橋仁胡。右は新潟ゴメス(撮影・野上伸悟)

<明治安田J1:新潟2-2C大阪>◇第4節◇2日◇デンカS

セレッソ大阪のU-20日本代表DF高橋仁胡(19)が、J1デビュー戦で値千金の同点弾を演出した。

バルセロナ育ちで、昨夏にスペインから逆輸入された19歳。ベンチ入りさえ初めてだった。

後半9分に左サイドバック(SB)で途中出場。1点を追う展開で迎えた同46分、ゴール前中央でボールを保持するMF田中に、高橋が左手を挙げてパスを要求。

背番号22の高橋は、ピッチを左から斜め右上に横断する形でペナルティーエリア内に進入し、即座に右足で供給したクロスを相手GKがはじき、最後はFWハットンが右足で執念の同点ゴールを決めた。

なぜそこに背番号22? と目を疑うような、想像を超えた動きだった。

「スペースを見て(右サイドへ)行った。ゴールになったので、とてもいい場面になった」

高橋は中国で開催されていたU-20アジア杯から、27日に帰国したばかり。U-20日本代表はベスト4に入り、9月開幕のU-20ワールドカップ(W杯)チリ大会の出場権を獲得。全5試合に出場、うち4試合が先発だった高橋は、大車輪の活躍だった。そして、疲れも見せずに大阪から新潟入りし、J1デビューを果たした。

U-20W杯には、飛び級で選出された前回23年のアルゼンチン大会に続き、このままいけば、2大会連続で本大会に出場することが濃厚だ。173センチ、65キロと決して大柄ではないが、左SBとして果敢に上下動を繰り返し、球際にも強い。何より本場欧州で育ってきたタフネスさが魅力だ。

アーサー・パパス監督(45)は試合前に「ニコのU-20アジア杯でのパフォーマンスを含めて、成長には驚いている」と絶賛していたが、金の卵をすぐに起用した采配も当たった。

アルゼンチン人の父と日本人の母を持つ高橋は、スペインで生まれ、バルセロナの下部組織で育ち、U-16スペイン代表、そしてU-19以降は日本代表を選択している。昨年7月、高橋とC大阪に偶然ながら共通の関係者がいたことで、逆輸入でJリーグ入りが決まった。

日本代表森保一監督も視察したこの日の試合。U-20日本代表から近い将来、A代表抜てきにつながるかもしれない。

◆高橋仁胡(たかはし・にこ)2005年8月17日、スペイン・バルセロナ生まれ。21年にU-16スペイン代表に選ばれ、その後はU-19、U-20と日本代表を選択。目標はアルゼンチン代表メッシ。趣味はサーフィン、好きな歌手はあいみょん、好物はうなぎ。173センチ、65キロ。左利き。

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