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【C大阪】U20アジア杯代表高橋仁胡、今春中にJ1デビューへ「大会での成長に驚いた」監督


セレッソ大阪のアーサー・パパス監督が、U-20アジア杯で活躍したDF高橋仁胡の成長を絶賛。高橋は日本代表として大会でベスト4に入り、U-20ワールドカップの出場権を獲得した。彼は左翼バックとして全5試合に出場し、その柔軟なプレースタイルが評価されている。スペインで生まれ、バルセロナの下部組織で育った高橋は、U-19以降では日本代表を選びJリーグに加入。チーム内での人気も高く、今後の活躍が期待される。セレッソ大阪では故障者がいるため、高橋のJ1デビューが近いとされている。

C大阪高橋(24年8月撮影)

セレッソ大阪アーサー・パパス監督(45)が1日、オンラインで取材に応じ、U-20アジア杯中国大会に出場していたDF高橋仁胡(にこ、19)について、「彼の大会でのパフォーマンスを含めて、成長には驚いている」と絶賛した。

今回のU-20日本代表はベスト4に入り、9月開幕のU-20ワールドカップ(W杯)チリ大会の出場権を獲得。左サイドバック(SB)のレギュラーに定着した高橋は、このままいけば飛び級で選出された前回23年のアルゼンチン大会に続き、2大会連続で本大会出場が濃厚だ。

指揮官は「W杯出場を決めて、無事に大阪に戻ってきてくれてうれしい」と称賛を続け、「準決勝で(日本は私の母国)オーストラリアに負けたが、そこだけが少し残念具合をやわらげてくれた」と、冗談も忘れなかった。

高橋は準決勝で敗退した日本の全5試合に出場、うち4試合が先発だった。173センチ、65キロと決して大柄ではないが、左SBとして果敢に上下動を繰り返し、球際では想像を超える馬力を発揮。攻撃の起点にもなっていた。

アルゼンチン人の父と日本人の母を持つ高橋は、スペインで生まれた。バルセロナの下部組織で育ち、U-16スペイン代表、そしてU-19以降は日本代表を選択している。

昨年7月、高橋の近い関係者がC大阪とつながりがあり、逆輸入でJリーグ入りが決まった。関西出身の母親の影響で大阪弁を使ってのコミュニケーション能力にたけ、チーム内で人気者になっている。24年シーズンでの公式戦デビューはならなかったが、指揮官はその能力に言及。

「昨季は出場機会はなかったが、若く攻撃能力の高い選手がここからチームを支える存在になる。開幕前もすごくいい活躍をしていたし、クラブと私は、若手の発掘と成長はすごく大事だと話している。チームにとって、将来性はすごく豊かだ」

C大阪の左SBは、DF登里享平(34)が故障離脱中で、DF舩木翔(26)1人しかいない。現時点でも緊急事態であり、今春中に高橋がJ1デビューする可能性は高まってきた。

◆高橋仁胡(たかはし・にこ)2005年8月17日、スペイン・バルセロナ生まれ。21年にU-16スペイン代表に選ばれ、その後はU-19、U-20と日本代表を選択。目標はアルゼンチン代表メッシ。趣味はサーフィン、好きな歌手はあいみょん、好物はうなぎ。173センチ、65キロ。左利き。

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