
大津高(熊本)から今季J1清水エスパルスに加入したMF嶋本悠大(18)が注目の「ルーキー対決」に挑む。
8日のアウェー・ガンバ大阪戦に備え、5日は静岡市内で調整した。神村学園高(鹿児島)から今季G大阪に加入したMF名和田我空(がく、18)とは昨年のU-18日本代表スペイン遠征でチームメートだった。出身地も嶋本が熊本で、名和田が宮崎。小学校時代に対戦経験もあるといい「体のサイズ、走る量では負けたくない」と静かに闘志を燃やした。
互いに期待の高卒ルーキーとして注目されている。名和田が開幕スタメンを飾った2月14日の試合は「あえて見ないようにしていた」。同級生へのライバル心は胸に秘め、自身も東京Vとの開幕戦で途中出場。前節岡山戦も後半途中からピッチに立った。1-1の後半追加タイムにはゴール中央からのシュートを決められず、「枠に入れられるように意識したい」とゴールへの意欲も強い。
岡山戦後にはオフを利用して地元熊本に帰省。母校を訪れ、個別で卒業証書を受け取った。次戦は正真正銘の「プロ」として迎える最初の試合。「まずはメンバーに入れるようにコンディションを上げたい」と意気込む18歳が、ライバルよりも先にプロ1号をたたき込む。【神谷亮磨】
◆嶋本悠大(しまもと・ゆうだい)2006年(平18)10月26日生まれ、熊本市出身。ブレイズ熊本から大津高(熊本)に進学。24年U-17日本高校選抜、U-18日本代表、U-19日本代表候補。Jリーグ通算2試合出場。180センチ、69キロ。右利き。