
ガンバ大阪に期限付き移籍加入したFW満田誠(25)が28日、新天地での活躍に意欲を見せた。
前日、サンフレッチェ広島からの移籍が発表され、この日初めてG大阪の全体練習に参加。自身初の移籍。満田は「練習の雰囲気はチームによって全然違うなと感じた。初日だけど、短い時間で強度高くできているなと感じた」と振り返った。
シーズン開幕後というタイミングでの移籍は、出場機会を求めての決断だった。「やっぱり試合に出たいという気持ちがあるし、出るだけでなく、そこで活躍することが自分の目標。最終的には海外に行ったり、日本代表に入るところを目指していきたい。年齢的にも若くなくなってきていて、そこまで時間がないと感じている中で、このタイミングで声をかけてくれた。本当に悩んだし、難しい決断ではあったけど、自分のスタイルにも合うと思ったし、自分の成長につながると思った」。今季リーグでは開幕から3試合出番を得られたなかったアタッカーは、悩み抜いた末にG大阪でのプレーを選択した。
ダニエル・ポヤトス監督(46)は、満田の加入を大歓迎。「自分たちのスタイルに合った選手。良い契約、良い強化になったと思っている。特に最後の仕上げのところで良いパスが出せるし、フィニッシュをしっかり決められる。働き者で、タレント性も持っていて非常にうれしく思っている」とチームに加わった喜びを語った。起用については「トップ下でダイナミックに動いてくれると思っている」と明言。2列目の中央を最優先とする考えには満田も「やっぱり前の選手なので、どうしても数字が1番自分の証明になる。そのポジションで使ってもらえたら、自分の結果にこだわっていきやすい」と話した。
背番号は51。広島FW加藤陸次樹(27)に合わせて決めた。加藤は満田が広島ユース1年の時の3年で、常に目標としてきた存在。「広島戦も出られる契約なので、お互いにその試合に出ることがあったら、むつくんに負けないような活躍をしようっていう意味で、むつくんにも連絡して決めました」。強い思いを口にし、先輩以上の結果を残すことを誓った。
求められればすぐに貢献するつもりでいる。「広島でも練習はしていたので、コンディション的には問題ない。一番はゴールを取ること。まわりの選手に認めてもらうのもそうだし、やっぱりゴールを取れる選手のことは見ると思うので、結果を求めて、自分の価値を見いだしていければいい」。今季ハイプレスを志向するG大阪にとって、ハードワークできて、得点力もあるアタッカーは待望の存在。この男が攻守両面においてG大阪を浮上させるキーマンとなる。【永田淳】