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トルコ1部フェネルバフチェを指揮する希代の名将ジョゼ・モウリーニョ監督(62)の舌禍が止まらない。同じ首都イスタンブールを本拠地とする名門ガラタサライは24日、モウリーニョ監督の人種差別発言を受け、刑事告訴すると発表した。同時に国際サッカー連盟(FIFA)や欧州連盟(UEFA)にも正式文書で抗議する。英BBCなどが報じている。
同日に行われたイスタンブール・ダービーを0-0で終えた後の記者会見で、モウリーニョ監督は「ホームベンチは猿のように跳びはねていた」などと発言。また、トルコ人の審判団についての批判を繰り返した。白熱するダービー戦とあってこの日はスロベニア人の審判団が裁いた中、試合後に審判室でトルコ人審判と出くわしたことに触れ、「あなたが主審だったら大災害だった」と伝えたことも自ら明かしている。
これらの言動を踏まえ、ガラタサライは「モウリーニョ監督がトルコで監督職に就いて以降、トルコ国民に対して侮辱的な発言を繰り返してきた。彼の発言は不道徳な域を超え、明らかに非人道的なレトリックなものへとエスカレートしている」と糾弾。刑事告訴とともに国際団体への抗議文書の提出を発表している。