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オリックスは20日、吉田輝星投手(24)が18日に大阪府内の病院を受診し「右肘内側側副靱帯(じんたい)機能不全」、「右肘内側側副靱帯(じんたい)遠位部骨片剥離」の診断を受けたことを発表した。近日中に手術を受ける予定。今季中の復帰は絶望的となった。
この日、自身のインスタグラムを更新。「トミー・ジョン手術及びクリーニング手術を受けることになりました」と報告した。メスを入れない保存療法も検討した上で春季キャンプに入ったが「球速を上げていった時に痛みが出たのでこれ以上は無理」と経緯を説明。「肘さえ治れば去年よりいいピッチングができる自信があっただけにキャンプ中たくさんのプレゼントや応援の言葉をかけてくださったファンの皆さんにはほんとに申し訳ない気持ちです」とつづった。
日本ハムから移籍1年目の昨季は1軍で50試合に中継ぎ登板し、4勝0敗、14ホールド、防御率3・32でチームを支えた。だが終盤に右肘を疲労骨折し、春季キャンプはB組スタート。13日から別メニュー調整を行い、17日に検査のため帰阪していた。
岸田監督は「リハビリの時間が決まっているので。いい時間にしてもらいたいなと思いますし、帰ってきた時にはもっとレベルアップしていけるようにやるしかないと思います」とエール。本人にも直接伝えたという。復帰まで1年から1年半かかる同手術。救援陣の一角を担う右腕の長期離脱は痛手だ。来季の復帰を目指し、一回り成長した姿で1軍マウンドに帰ってくる。