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阪神湯浅京己投手(25)が国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」からの実戦復帰へ、準備を整えた。
17日は具志川キャンプで2度目のシート打撃に登板した。打者6人を相手に24球を投げ、安打性の当たりは2本で1四球。最速149キロを計測した。
この日は藤川球児監督(44)が急きょ宜野座から駆けつけた。内野から時折「そうそうそう」とうなずきながら見つめた指揮官は、投球が終わると右肩をポンとたたいて握手。「後ろから見ていて順調そうだと思って『このままいければいいよね』と」。笑顔で励ましの言葉をかけた。
12日にリハビリ開始後初めての実戦形式に臨んだ。この日はフォーク、カーブと変化球も解禁し、またステップを踏んだ。藤川監督は「(他の投手と)しっかり同じ土俵に戻ってこられるかどうか、本人と周りの支えがあってですから。もう少しのところまでは来てるんじゃないか」と復活への過程を評価した。
指揮官は「次はゲームで。その最終テストが今日だったので」とも明かし、22日の練習試合・韓国ハンファ戦(具志川)で約7カ月ぶりに実戦復帰する見込み。22年に最優秀中継ぎに輝いた右腕が、いよいよマウンドに帰ってくる。【磯綾乃】