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ヤクルト丸山和郁外野手(25)が“目が悪くなるメガネ”を愛用している。
キャンプ休養日の17日もメガネを装着して過ごした。視力が悪いわけではなく、むしろ裸眼2・0。「それ以上あるかもしれません」。視力検査のCマークは一番下もはっきり見え、測定不能なほどいい。
オシャレ用の伊達でもない。理由は「わざと視力を落としているんです。遠くをわざと見えないようにして、近くだけ見えるように」とあえて目を悪くする。
もともとプライベートや練習中に、目が疲れたり、わずかな違和感があったりしたという。昨年5月22日DeNA戦でフェンスに激突し、脳振とうを経験したこともあり、念のため1月に検査した。原因は脳振とうは無関係で、視力がよすぎること。遠くもピントを合わせる力が強く、目の負担が増え、疲れやすいと判明した。1月からグラウンド外では、メガネ男子となり、視力を調整する。
昨季は4月に37打数15安打で月間打率4割5厘を残し、96試合出場の打率2割4分1厘だった。今季からバットは寝かせ気味に、軸のぶれないスイングを意識し、確実性アップを目指す。「崩された中でもどう力を伝えるか、どういう方向に打つかも考えながらやっていきたい」。レギュラー奪取を視界の中心に定め、バットを振り込む。【上田悠太】