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<明治安田J1:岡山2-0京都>◇15日◇第1節◇JFEス
今季岡山に加入した元日本代表FW江坂任(32)が、開幕戦からチームをけん引してクラブのJ1初勝利をもたらした。
韓国1部の蔚山HDから加わった江坂は、ハードワークをベースとするチームでの役割をこなしながらも、昨季までになかったスパイスを加えた。前半14分に中央から左サイドに味方のスピードを落とさない絶妙のパスを送ると、1-0の同36分にはワンタッチで浮き球をパスを出してチーム2点目を演出。後半28分に交代するまで、J1デビュー戦となったチームを、確かな技術力と落ち着きでまとめた。
最前線のFWルカオ(29)の強さを生かすボールを入れながら、自身が裏を突く動きで相手をかく乱。「ルカ(ルカオ)のところで優位性もあったし、自分も(相手の)背後が取れてチャンスもあった。自分のパスからゴールも生まれたので、その辺は狙い通りだった」と話した。
この日のスタメンで最年長となった32歳は、リーダーとしての役割も果たした。「試合の中でまとまるとか、崩れないようにと常に声はかけてきたつもり。ディフェンスラインや中盤とのコミュニケーションは試合中からできていたと思うし、それが今日の無失点につながったと思う」。登録メンバーのうち9人が初めてJ1を戦う選手だった中で、J1通算193試合目のベテランが勝負の機微を感じ、チームに伝えた。
まだ1試合ではあるが、確かな自信を得る初勝利に江坂は「J1相手にもできることを開幕で感じられたのは選手たちに自信になると思うし、ファン・サポーターにも自分たちのチームはできるんだと思ってもらえたんじゃないか」。クラブにとって歴史的な勝利に胸を張った。【永田淳】