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高知・春野で行われている西武2軍キャンプでは、室内練習場でのにぎやかな居残り特打が1つの名物になっている。
辻竜太郎2軍野手コーチ(48)らコーチ陣が声を張り上げ、場の空気を熱くし続ける。選手たちも笑顔交じりで大声で盛り上げる。背番号130の金子功児内野手(21)も「ヨッシャー!!」と甲高く響かせる。甘いマスク。チーム屈指のイケメンとの評判だ。
6人前後での居残り特打が終わったが、金子は帰らない。一転、真顔になって居残りのおかわりだ。
この日はライブBPで三遊間へのいい当たりを放った。「感じ、今日は良かったです。もうちょいっすね。もうちょいでいい感じになりそうなんで。もうちょいっすね」。
何度も繰り返す。1つの形をつかみかけている。実戦の時期が徐々に近づく。「はい、それはもう。今年の目標は支配下登録されて、まずは初ヒットを打つことなんで」。生みの苦しみの段階にいるようだ。
1軍の二塁手のポジションが固まっておらず、争いの最中だ。この日は遊撃で軽やかな動きを見せた金子も、二塁を守れる。なんなら昨季は捕手練習もし、3軍戦でマスクもかぶった。担える役割は多く、その全てを精度を1軍レベルにまで高められるか。
居残りの居残りが終わったのは日没後。高知の空にはもう、大きな月が浮かんでいた。【金子真仁】