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<アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE):横浜1-0上海申花>◇12日◇東地区1次リーグ◇第7戦◇日産スタジアム◇観衆1万1626人
既に1次リーグ突破を決めている横浜F・マリノスが、上海申花(中国)を1-0で下し、首位をキープした。5勝1分け1敗の勝ち点16とし、ヴィッセル神戸と並んだが得失点差で上回っている。
イングランド代表でコーチを務めたスティーブ・ホーランド新監督を迎えての公式戦初戦。新たに取り入れた3バック・システムをお披露目。ウイングバックは右にFW井上健太、左にDF永戸勝也を配置。序盤こそ上海申花の攻勢を受け、危ない場面があったが、GK朴一圭のファインセーブもあって得点を許さない。そして時間の経過とともに攻守のバランスが安定した。
すると前半20分、永戸がゴール前のアンデルソン・ロペスへ。巧みなキープからヒールで背後へパスを落とすと、ヤン・マテウスが左足で鮮やかにゴールネット揺らした。
その後も井上にヤン・マテウスもいる右サイドから好機を演出するなど、主導権を握った。幅を意識した攻撃に加え、最終ラインから渡辺泰基が前線へ攻め上がる場面もあり、全体的にチームの流動性は昨季より上がった。
後半22分には中盤のヤン・マテウスから鋭いサイドチェンジで右の井上へ。そこからゴール前へ矢のようなクロスボールが入り、MF植中朝日がヘディングシュートを放った。惜しくもゴール左に外れて追加点とはならなかったが、ウイングバックを使った攻撃は光った。
後半41分には井上のクロスから途中出場したMF天野純が頭で狙い、さらに流れたボールをAロペスが押し込もうと足を伸ばしたが、わずかに届かなかった。追加点は奪えなかったが、集中力を切らさず1-0で守り切った。
90分を通して見れば、守備の連係ミスやマークの甘さもあり、失点していてもおかしくなかった。しかし最後尾から朴が積極的なコーチング、落ち着いたビルドアップ、的確なクロスボール対応など抜群の安定感をもたらし、無失点で乗り切った。
また、MF喜田拓也が足を痛め前半終了間際に交代するアクシデントこそあったが、同じくボランチに入ったジャン・クルードもかじ取り役として存在感を見せており、今後への期待感が高まった。
連係面での課題は残したが、始動して1カ月ほど。粘り強く戦い、今季初戦を勝利で飾れたのは大きい。