1軍の中継ぎ争いに割って入る。楽天ドラフト3位の中込陽翔投手（23＝四国IL・徳島）が8日、沖縄・金武キャンプでブルペン入り。ボールを受けてもらった捕手安田の背番号と同じ55球を投げ込んだ。「（球数は）全く気にしてなかったです。ピッチングの球数は気にしてなくて、いつも半端な球数になっちゃうんですけど、（安田の背番号と同じになり）ちょっと運いいんで、そういうことにしときます」と笑った。
変化球が多彩だ。シンカー、スライダー、カットボール、カーブ、フォークを操る。石井1軍投手コーチは「いろいろな球種を投げるんだけど、結構、操れているんで、器用な人かなという印象」とし、自身は四国IL・徳島で監督を務めた経験があり「何より徳島の後輩だから。しっかりやってもらわんと困るよね」と期待を寄せる。
石井コーチの激励を受け、中込は「自分が入る前に1軍ピッチングコーチに（石井）貴さんが入ったことを聞いて、ちょっと縁があるなと思った。このままずっと教えてもらえるように、1軍にしがみつかなければいけないなと思っています」と力を込めた。
プロのキャンプは毎日が刺激的だという。「めちゃくちゃ充実しています。野球もこんなにしっかり、今までできてないわけではなかったんですけど、本当に野球だけのことをできる環境ってなかなかないんで、充実してます」。アピールを続け、1軍でポジションを確立する。【山田愛斗】
◆中込陽翔（なかごみ・はると）2002年（平14）1月23日、山梨県生まれ。鰍沢中時代は北杜ボーイズ所属。山梨学院では3年春にセンバツ出場。山梨学院大ではリーグ戦通算11勝。24年は四国IL・徳島でプレーし、リリーフで8勝を挙げて最多勝を獲得。同年ドラフト3位で楽天入り。契約金6000万円、今季年俸1000万年（金額は推定）。175センチ、85キロ。右投げ右打ち。
