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<鷹の捕手激戦バトル>
日刊スポーツではソフトバンクの正捕手争いを「鷹の捕手激戦バトル」と題して宮崎春季キャンプ中に随時お届けします。甲斐拓也捕手(32)の巨人移籍により激化する正捕手バトル。城島チーフベースボールオフィサー(CBO)が注目する、渡辺陸捕手(24)を取り上げます。
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三塁側ベンチに座ってフリー打撃を見守っていたソフトバンク城島CBOが目を見張った。「陸(渡辺)はよくなったねえ。センターを中心に打ち返しているみたいだけど、本当に打撃がよくなったよ」。視線の先で快音を響かせていたのは7年目を迎えた大型捕手の渡辺だった。
22年にプロ初出場。5月28日の広島戦(みずほペイペイドーム)で初の先発マスク。森下からプロ初アーチを含む2打席連続本塁打。衝撃的な先発デビューだった。身長187センチの長身。超大型捕手として期待されたが、この2年間は1軍出場すらなかった。甲斐が抜け「正捕手争い」は文字通り激戦。前日(6日)は、王球団会長が海野にアドバイスを送るなど球団としても「ポスト甲斐」づくりに注力している。
城島CBOは育成盛島をA組に推薦。将来の「正妻」候補として大きな期待を寄せているが、今季は海野、谷川原、渡辺らの起用が現実的。さらに「打てる捕手」は主戦マスクの大きな条件となる。渡辺は今季から背番号00に変更。2年間の「空白」を埋めるべく、文字通りゼロからのスタートを誓っている。「自分でも打撃はいい感じと思っています」。振り出すタイミングで左腰が折れてしまう癖があったが、バットを振り込むことで無意識に矯正できてきた。「とにかく打撃でアピールしないと」。キャッチング、配球、ブロッキング、送球…。投手との信頼関係も築かなければならない。10年目のレギュラー取りを目指す谷川原も同じ左打者。打撃には定評がある。「同じタイプの捕手は(1軍に)2人もいらないと思うので。何とか食い込みたい」。渡辺は昨秋の契約更改時には結婚を発表。自慢の打撃で正妻レースの猛アピールを誓っている。【佐竹英治】