
ホンダと日産自動車の経営統合協議を巡り、日産に続いてホンダも協議を打ち切る方針を固めた。関係者が7日、毎日新聞の取材に明らかにした。両社とも来週中に取締役会を開き、打ち切りを正式決定する。両社の統合交渉は破談となる。
日産の内田誠社長は6日、東京都内のホンダ本社を訪れ、ホンダの三部敏宏社長と面会。ホンダが示した日産を子会社化する案への反発が強く、統合協議を打ち切る意向を伝えた。
関係者によると、日産の意向を踏まえてホンダとしても社内で議論。「今回の統合交渉は打ち切る」(ホンダ関係者)とする方針を固めたという。
両社は2月13日に2024年4~12月期連結決算を発表する。それぞれの決算記者会見で、統合協議を打ち切る理由や、電気自動車(EV)の分野など協業体制の今後についても説明するとみられる。
ホンダと日産は昨年12月、経営統合に向けた協議を本格化。ホンダは業績の悪化した日産に事業再生計画の着実な実行を求めたが、日産の計画策定が遅れた。ホンダは迅速な再生を促すため子会社化を提案したが、日産はこれに反発した。【秋丸生帆、安藤龍朗】