![](https://image.kingsoft.jp/starthome/nikkansports/2025-02-06/8294603fb96eb3a0fbb991d14e42d667_lg.jpg)
投打二刀流へスイッチオン! 先発ローテ入りが確実な日本ハム山崎福也投手(32)が、開幕へ向けて打撃練習を本格化する。沖縄・名護キャンプの6日、新庄監督が掲げるDH起用プランへ意欲を口にした。投手だけでなく、打者としても真剣モードでキャンプ、そしてシーズンに臨む。
◇ ◇ ◇
「あれ、本当なんですか!?」。山崎が目を見開き、爽やかに笑った。キャッチボールや投内連係など投手練習をあらかた終え、報道陣の前で足を止めた。「あれ」とは、4日に新庄監督が取材で口にした「もしかしたら(山崎が)開幕DHかもしれないしね」のことだ。
今季、パ・リーグ投手最長に並ぶ5年連続安打が懸かるなど打撃を得意とする左腕は「野手もたくさんいるので…」と謙遜しつつも、「それは、うれしいですよ。いや、もう夢のよう。機会があるならば、ダメな方向にいかないように調整します。成功できるようにという意識で」と「打者福也」の闘争心を燃やした。
今キャンプでは、1クールに1度、休前日の打撃練習を計画している。新庄監督が、打者として出塁率の高さを評価していることを知り、方向性が定まった。第1クールでは「ホームランばっか狙っていた」が、次回9日の打撃練習では「しっかりとセンター返しで。ちゃんと当てられるように」とミートを心がける。DHで打席に立つとなれば「インコースもガンガンくると思うので、そっちの練習もしておかないとマズイ」と、真剣モードだ。
「(新庄監督が本気だとは)まだ100%とは思っていない」が、「いろいろなことを想定しながら準備します。難しいなんて言っている場合じゃない。何かしらの成功例はあると思う」。この日は、球場を訪れたオリックス前監督で現スペシャルアドバイザーの中嶋氏にも、あいさつ。投げるだけじゃない。打撃大好きな背番号18が、開幕スタメン争いに割って入る…かもしれない。【中島宙恵】