新球フォークでアメージング! 阪神2年目のハビー・ゲラ投手(29)が2日、沖縄・宜野座キャンプで初めてブルペン入りした。直球を中心に28球を投じつつ、昨年から習得に向けて取り組んでいるフォークを2、3球試投。「(手応え)100%!」と笑顔で明かした。昨季は主に直球とスライダーの2球種を軸とした組み立てで打者をねじ伏せてきた。そこに縦変化のフォークが加われば投球の幅がぐっと広がり、的も絞らせづらい。「(投球が)アメージングになる」と自信をのぞかせた。
昨季は最速164キロの速球を武器に、登板50試合で1勝4敗14セーブ、防御率1・55の好成績。守護神岩崎とダブルストッパーを務めるなど勝利の方程式を担った。今季は藤川監督が岩崎をすでに守護神へ指名しており、左腕の桐敷らと「8回の男」の役割を担う可能性が高い。相手も昨年以上に研究してくることが予想されるが、負けじと研究を重ねて貪欲な姿勢で進化を目指す。「(フォークを)新しい武器の1つとして投げるゲームを増やしていきたい。良い打者に使っていきたい」。キャンプ、オープン戦での決め球マスターに気合十分だ。
今季の阪神は、育成の2選手を含めて球団最多の助っ人9人態勢を敷いている。2年目のゲラはビーズリーとともに兄貴分的な役割を果たしつつ、昨年以上の成績を残す意気込みだ。「今日はストレート中心だったけど(キャンプ)期間の中で違いをつけていきたい」。昨年の経験も踏まえた柔軟な思考で、開幕に向けて仕上げていく。
「すごく良い感覚で投げることができているよ」。ここまで2日間の調整は順調そのもの。新たな武器を手に入れ、V奪回へ大車輪で貢献する。【山崎健太】