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【阪神】青柳晃洋も鳴尾浜ラストにしんみり…渡米までの練習相手はあの先輩「甘えさえて」


阪神の青柳晃洋選手は、ポスティングシステムを通じてフィリーズとのマイナー契約を結び、慣れ親しんだ「鳴尾浜」に別れを告げました。兵庫県の鳴尾浜は、彼にとって思い出深い衝突の場所であり、別れを惜しみながらも、次のステップに進む決意を固めています。リハビリ中の高橋遥人選手やトレーナー陣と別れの挨拶を交わし、最終日を過ごしました。練習環境が限られている中、引退した先輩の秋山拓巳氏がキャッチボールの相手を申し出てくれたことで、青柳の不安は少し和らいでいます。彼にとっても、米国での挑戦は未知の世界であり、複雑な感情を抱える中、先輩の支援が心強い存在となっています。

キャッチボールをする阪神青柳。後方は阪神秋山(2023年5月30日撮影)

フィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋投手(31)が慣れ親しんだ「鳴尾浜」に別れを告げた。

ポスティングシステムを使って米球界移籍が実現。契約成立の前もあとも変わらず、阪神の後輩と鳴尾浜で汗を流してきたが、2軍施設は1月いっぱいでクローズする。30日の午前中に鳴尾浜を訪れ、リハビリ中の高橋遥人投手(29)や世話になったトレーナー陣と握手を交わした。思い出が染みこんだグラウンドで最後の時間を堪能した。

「もう2度とないでしょう。寂しいですけど、仕方ないですけよね」

仲間たちが次々と、キャンプ地の沖縄に向けて施設を離れていく。こんな経験はもちろん初めてだ。

鳴尾浜は使えなくなるため、渡米までの練習場は甲子園の室内が中心になる。ただ、練習相手もいないため、不自由極まりない。その状況をイメージしたのか、キャッチボール相手として声をかけてくれたのが昨季限りで引退した2学年上の秋山拓巳氏(33)。「秋山さんに声をかけていただいたので、甘えさせてもらおうかなって」と頭を深々と下げた。

2月1日は現役選手にとっての「正月」。まったくの別世界に飛び込む青柳にとっても、新しい1日にある。不安と緊張と楽しみと。複雑な心境に寄り添う先輩の心意気がありがたかった。

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