阪神森下翔太外野手(24)が自分と向き合う沖縄・宜野座キャンプを送る。2日間の先乗り合同自主トレを終え、いよいよ本格的にキャンプが開始。「本当に、自分のやるべきことを淡々とやっていくだけ。人のためにはやらないです。自分のために」と強調した。
藤川監督からは4番候補として期待を受ける。それでも「特に思っていない」と重圧は感じていない。2月8日、9日には初実戦となる紅白戦、15日には練習試合・楽天戦(宜野座)も予定。ほどなくして始まる実戦にも、森下は泰然自若だ。「2月、3月にめちゃくちゃいい成績を残しても仕方がない。ある程度アピールしないといけないけど、結果はいいです」。
打撃を磨いてきた自主トレ期間では、バットを内から出す「インサイドアウト」の意識を体に染みこませた。キャンプでもその延長として、1日1日の状態に合わせた課題と向き合う意気込みだ。
「その日の『やるべきことはここ』というのがある。状態だったりバッティングの感覚で、最適な練習方法を見つけてやっていきます」。あくまで自然体を継続。頼もしい4番候補が1カ月間、じっくりと状態を仕上げていく。【波部俊之介】
○…森下も例外ではなく複数ポジションに備える。筒井外野守備走塁チーフコーチは「まずはそこをしっかり」と右翼が基本線と強調し「あとは危機管理。何かあった時に森下や佐藤輝が動かないといけない。やっておけばこの先、ライトの守備にも生きてくると思う」と説明した。中堅の経験はプロでもあるが、基本は近本が固定される。経験が浅い前川は左翼守備に集中させるプランだ。