九里先生、僕が援護します! 広島からオリックスにFA移籍した九里亜蓮投手(33)と頓宮裕真捕手(28)が12年ぶりに師弟タッグを組み、共闘を誓った。5学年差の2人は岡山理大付、亜大と同門出身で、九里が大学4年時の13年11月に教育実習で母校を訪れた際に、硬式野球部の高校2年だったのが頓宮だった。 広島からドラフト2位で指名された直後だった九里は「当時まさか一緒にプレーするとは思ってなかったです」と振り返った。教育実習期間中は九里が頓宮が住んでいた寮に泊まり、毎朝徒歩30~40分かけて学校まで一緒に登校していたという。硬式野球部の練習では九里の投球を捕手の頓宮が受けたこともあり「めちゃくちゃコントロールがよかったです」と回想した。
九里は社会科の実習生として、頓宮のクラスを受け持ったこともあった。「(頓宮は)何か真剣に聞いているようで、ノートに書いてなかったなー」と笑顔で思い返した。プロ入りが決まった直後だったこともあり、高卒でのプロ入りを目指していたという頓宮には「何があっても夢を諦めずにやれば(プロに)なれるよ」とエールを送っていた。
当時先生と生徒だった2人は長い月日を経てプロ野球のチームメートとなった。九里は「僕が試合で投げる時は打ってもらえたらうれしいです」と笑顔でおねだり。頓宮は「しっかり打って勝ちたいです」と援護を誓った。1日からキャンプイン。12年ぶりに復活した師弟コンビがオリックス、そして宮崎を熱く盛り上げる。【古財稜明】