バルセロナ所属のデンマーク代表DFクリステンセン(28)が今冬の移籍市場で、クラブが新たなFWを補強するための解決策になる可能性があるとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が25日に報じた。
バルセロナは今冬の移籍市場で攻撃陣の強化を考えており、マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWラッシュフォードを獲得候補に挙げている。その際、サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)がこれまで同様に大きな障害となる。この問題解決には選手放出が必須である中、クリステンセンに退団の可能性があると同紙は伝えている。
クリステンセンは今季、スペインリーグ開幕戦となったバレンシア戦に途中出場した後、左足アキレス腱炎(けんえん)で負傷欠場が続いた。約5カ月に渡る長期のリハビリを経て、今月17日にようやく医師から試合出場の許可が下りたばかりだった。
しかしチームでは現在、アラウホとクバルシがセンターバック、カサドとペドリがボランチでレギュラーを務めている。そのためクリステンセンは復帰後の2試合で一度も出番なく、今後も望むような出場時間を得るのが難しい状況になっている。
同紙によるとクリステンセンは現在の状況を踏まえ、バルセロナとの契約が26年6月30日まで残るものの、より多くの出場機会を求めて今冬の移籍を検討しているとのことだ。
このことはバルセロナにとって、ラッシュフォード獲得の解決策になる可能性がある。また、22年夏にフリーで手に入れたクリステンセンは今でもチェルシー時代のパフォーマンスが評価されているため、獲得を希望するクラブといい取引ができるかもしれないと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)