昨夏、プロからも注目された専大松戸の中山凱内野手(3年)は、東都大学野球の青学大で4年後のドラフトを目指す。25日、神奈川・相模原市のキャンパス内のウェスレーチャペルで、25年度入学の入寮式を行われた。9人の入部予定者(1名欠席)が参加。中山は「いよいよ入部したなぁ、と実感しました」と、少し緊張した表情で話した。
23年の春と夏の甲子園に2年生ながら3番遊撃手として出場。センバツは8強入り、夏は3回戦進出に貢献。広角に強い打球を放つ左の強打者としてプロからも注目されたが、昨夏の県大会は5回戦で敗退した。「プロを目指してやっていたんですが、夏も早い段階で負けてしまったので、(スカウトの)目に留まらないと思って」。
チャンスを逃した夏。夢に向かって新たな道を模索した。「大学に行って4年間、もう1度いい準備をしてプロを目指したいと思いました」。昨年、大学4冠を達成した青学大で力を磨く覚悟を決めた。
同級生の活躍を発奮材料にした。中学時代、八千代中央シニアでよく対戦した市川シニアの主砲が、ソフトバンク4位の宇野真仁朗内野手(18=早実)だった。「当時から体が大きくて、飛距離もスゴかった。高校日本代表にも入って、差を感じました」。でも、勝負はまだ終わっていない。「4年後、プロに行って、5年後、6年後には勝っていたいです」。同級生対決を胸に秘め、大学で活躍を誓う。
もう戦いは始まっている。昨夏の県大会敗退後、すぐに練習を再開させた。「木製のバットで練習。速い球や変化球の対応。守備も基礎から見直してきました」。春のリーグ戦から出場する準備はできている。「ミート力をアピールしたい。アベレージバッターとして、首位打者を目指します」と、力を込めた。