新庄監督から開幕4番に指名されている日本ハム野村佑希内野手(24)が25日、沖縄・名護での先乗り自主トレを開始した。大きな期待を受けるシーズンへ「最初はいろいろ考えたんですけど、焦っても変わらない。やるべきことをしっかりやって、あとはなるようになるしかないという風に切り替えた」と、自然体で淡々と状態を上げる。
昨年11月には国内施設で初めて動作解析を受けた。自身の体を客観的に把握した上で「その都度、自分の体やバッティングに対して、いい気持ちでできるように。きょうは悪い、で終わらないように」。この日は「手の力を意識せずに打ちたい」とバットを短く持ち打撃練習。オフの間に増やした“引き出し”を生かして波を減らしていく。
開幕4番指名を受け、帰省中には家族から「おめでとう」と祝福された。「開幕チケットを買ってくれた友人もいました」。東京で美容師になった幼なじみにパーマをかけてもらい「向こうも見てくれていると。お互いに頑張れたら」と周囲の応援も力に変える。
名護入り前の伊江島自主トレ中、松本剛ら参加選手と相談し、達成すればご褒美をもらえる“松本賞”の基準を25発に設定。「僕の目標であり、みんなからの期待でもある」。重圧を愉しみ、支えてくれる全員に恩返しする。【永野高輔】