サッカーのイングランド女子スーパーリーグ(WSL)チェルシーは26日、昨夏のパリ五輪(オリンピック)で金メダルを獲得した米国代表のDFナオミ・ギルマ(24)を獲得したと発表した。
米女子プロリーグNWSLのサンディエゴ・ウエーブからの加入で、英BBC放送などによると、移籍金は女子サッカー史上初めて100万ドル(約1億5500万円)を超えて110万ドル(1億7050万円)に上った。
ギルマはウエーブとの契約が2026年まであったため、移籍金が必要となった。BBC電子版は「Chelsea sign Girma for women's world record fee」(チェルシー、女子世界記録の移籍金でギルマを獲得」と報じている。
本人はクラブを通じて「チェルシーには文化、勝者のメンタリティー、スタッフ、選手など、このクラブでプレーしたいと思える理由がたくさんある。成長できる最高の環境。悩むことはなかった」とコメントした。
チェルシーの女子サッカー責任者ポール・グリーンも「ナオミはワールドクラスのディフェンダーで、キャリアの全盛期を迎えている。彼女のボールに対する落ち着き、ゲームを読む能力、ペースと運動能力は、既に才能が非常にあるチームにトップクオリティーを追加するだろう」と絶賛している。
世界最高のセンターバックの1人とされ、NWSLの年間最優秀ディフェンダー賞を2シーズン連続で受賞。米国代表では国際Aマッチ通算44試合2得点。金メダルに輝いたパリ五輪では、女子日本代表なでしこジャパンが敗れた準々決勝を含め、全試合に出場していた。