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【センバツ】久慈、落選も夏での打倒私学誓う「この評価を糧に実力で出場したい」宇部智也主将


久慈高校(岩手)は、第97回選抜高校野球大会の21世紀枠に選出されなかった。キャプテンの宇部智也は「甲子園は近いようで遠い」と受け止め、夏の甲子園に向け実力での出場を誓う。久慈は岩手大会準決勝で花巻東に0−3で敗退し、その差を痛感した。選手の多くは「久慈DREAMS」のメンバーであり、「地元から甲子園」を目指してきた。今夏は、強豪私学を打破するためのラストチャンスで、選手たちは努力を重ねることを決意している。チームは絆を深め、共に成長することで、次の挑戦に向け準備を進めている。

21世紀枠の落選を受け、ミーティングをする久慈の選手たち(撮影・木村有優)

第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場校を決める選考委員会が24日、大阪市内で開催された。21世紀枠東北地区代表の久慈(岩手)は選出されず、夏の甲子園予選での打倒私学を誓った。

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落選を告げる中継から視線を外すことなく、現実を受け入れた。久慈の宇部智也主将(2年)は「甲子園は近いようで遠いもの」と言った。だが、この結果を決してマイナスには捉えていない。「ここまで全員が熱量を持って練習してきました。この評価を糧に、夏は実力で甲子園に出場したいです」と前を向いた。

「打倒私立」の原点に立ち返る。岩手は花巻東をはじめ強豪が顔をそろえる。そんな中で「久慈ナイン」として戦うために立ち上がった。2年生のほとんどが中学時代、久慈市近郊の選抜チーム「久慈DREAMS」の全国準優勝メンバー。「地元から甲子園」を目標に、誘い合って進学した。昨秋の岩手大会準決勝では花巻東に0-3で敗戦。周囲からは僅差と言われたが「本当に遠い3点でした」と実感。「(花巻東は)センバツでまた1歩、成長してくると思うので、負けじと一から練習して、同じくらい成長したいです」と意気込んだ。

今夏のラストチャンスに全てを懸ける。「このメンバーで野球をできるのもあと少しなので、楽しみながらも勝ちにこだわってやっていきたいです」。強さの秘密でもある強い絆。悔しさを乗り越え、さらに強くなったチームで夏を迎えるつもりだ。【木村有優】

◆21世紀枠 01年導入。推薦校は秋季都道府県大会の16強以上(加盟129校以上は32強以上)が対象。練習環境のハンディ克服、地域への貢献など野球の実力以外の要素も選考基準にしている。07年まで2校、08年から23年まで3校を選出(85回記念大会の13年と、明治神宮大会中止に伴い神宮大会枠がなかった21年は4校)。昨年から東日本、西日本の地域に関係なく2校に変更された。

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