ロッテ田村龍弘捕手(30)はまだまだ負けられない。
チームメートの佐藤と中村稔、西武平沢、楽天水上と6日から千葉・鴨川で実施する合同自主トレが21日、公開された。
キャンプインに向け、25日の打ち上げまで千葉・鴨川で共同生活も送っている。平沢以外は減量を意識しているため、鍋中心の健康的な食生活を徹底。地元から差し入れられた新鮮な魚や米、野菜などが、大きな励みになっている。田村は「本当に魚の開いた状態で、焼くだけの状態でサバとかアジとかいっぱい持ってきてくれる」と感謝。練習場所含めて手厚いサポートを行う鴨川市に「僕含めてここに来たメンバーが活躍できればすごくうれしいと思うので」と、プレーでの恩返しを誓った。
海の向こうの仲間にも刺激を受ける。ドジャース入団が決まった佐々木には「すごく誇りに思います。なによりも頑張ってほしい。いろんな意見があると思いますけど、正直関係ないと思う。やるのは本人なので、そういう根性はある」とエール。大谷とは同学年で高校日本代表で共闘した。当時は頻繁にラインもしていたが「今はもう仲良いとか言える立場じゃないので」と謙遜しつつ「大谷はすごくまじめで野球に対してすごいと思いますけど、ああ見えて結構冗談も通じますし。今はわからないですけど」と、笑顔で若き日を振り返った。
昨季は師弟関係の佐藤に正捕手を譲る形となった。「不思議なところで、成長しているのがうれしく思ってしまう」と研究熱心な後輩に親心をのぞかせつつ「試合に出られなくなるのは僕なので負けられない。ちょっとやばいなって思わせないといけない」。ベテランの意地を見せる。