2025年の米国野球殿堂表彰が21日(日本時間22日)、米ニューヨーク州クーパーズタウンで発表され、メジャー19年間で通算3089安打を放ったイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、資格1年目で選出された。日本人選手としては史上初の快挙で、日米同時の殿堂入りとなった。
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◆米野球殿堂 米大リーグを10年以上経験し、現役引退後5年を経過した者が殿堂入りの対象。毎年1月と2月に2回選考される。原則として全米野球記者協会に10年以上在籍している記者の投票によって決められる。第1回選考は1936年でベーブ・ルース、タイ・カッブら5人が殿堂入り。事前に候補者は発表され、記者投票で75%以上の得票数が必要。昨年まで348人が殿堂入り、内訳は選手275人、監督23人、審判10人、球界功労者40人。日本人では13年に野茂英雄氏、17年に松井秀喜氏がノミネートされたが、殿堂入りはならなかった。殿堂博物館はニューヨークの北西、野球発祥の地クーパーズタウンにある。