第97回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が24日、大阪市内で行われる。
前回大会に続き21世紀枠は「2校」だ。01年大会から導入され、各都道府県秋季大会の16強以上を対象に、困難の克服や文武両道、地域貢献など戦力以外の要素を加味して絞り込んだ候補9校から選出する。
久慈(岩手)は11年の東日本大震災で被災地となり、16年と19年の台風では浸水被害を経験。地域の過疎化が進む中で困難を乗り越え、昨秋の岩手大会で3位に食い込んだ。離島の壱岐(長崎)は練習試合の機会が限られる中、春秋通じて初めて九州大会に出場し8強入りした。
ほかにも、能登半島地震の影響が続く石川県の小松工は、北信越大会4強入りの実力校。昨年9月の豪雨では部員が復旧作業に参加した。
夏の地方大会に第1回から出場中の伝統校・山城(京都)、部員11人ながら中国大会8強の大田(島根)も候補入り。候補校のうち、横浜清陵(神奈川)、名古屋たちばな(愛知)、高松東(香川)、壱岐は春夏を通じて甲子園出場経験がない。吉報はどこに。