J1アビスパ福岡は18日、福岡市内で恒例の決起集会を行った。サガン鳥栖指揮官をパワハラ解任され、就任が物議を醸している金明輝新監督(43)がファン・スポンサー600人を前に、いきなり謝罪した。
緊張の面持ちであいさつに立ち「アビスパを愛される方々にたくさんのご心労、ご迷惑をおかけしたことは認識しております」と話した。一方で「福岡のためにすべてをささげ、責務をまっとうしたい。(リーグ戦は)6位以内。タイトルを取りたい」との決意も伝えた。
来賓あいさつの福岡市の高島宗一郎市長(50)によると、金監督から、ひかえ室で初めて会うなり「すいません」と謝罪の言葉があったという。異例とも言える“ざんげ”からの船出となった。
一丸とは言えない事情も抱えている。監督人事において、福岡最大サポーター団体の抗議の最中、金監督就任を強行。クラブスローガン「子どもたちに夢と感動を」に反する行為により、一部大口スポンサーまで撤退した。いまだ批判の声がくすぶる中で、シーズン結果が伴わなければ、これまで積み重ねてきた功績が吹っ飛びかねない。