<全国高校サッカー選手権:前橋育英1-1(9PK8)流通経大柏>◇13日◇決勝◇国立
前橋育英(群馬)が、流通経大柏(千葉)との手に汗握るPK戦を9-8と制した。
冷静にシュートを決めていく両チームの技術の高さが話題となったが、前橋育英の山田耕介監督(65)は試合後の会見で「前橋育英高校は本当にPKは弱くて」と意外な言葉を口にした。
実際のところ昨年夏のインターハイ予選では準決勝でPK戦で敗れており、全国切符を逃している。
決勝前日の練習では、PKの練習は行っていなかった。“ぶっつけ本番”について問われた指揮官は「もう10年、15年、20年くらい前までは本当に徹底して(練習を)やっていたんですけど、またPK負けしちゃうんですよね。だからこれやりすぎてもあんまり良くないっていう。本当に1本、1本に集中して、キーパーの状況を見て、本当にぽつん、ぽつん、ぽつんと練習をやってきました」と明かした。
なお、PKのメンバー決めについても山田監督は明かしている。「メンバー決めは私がやっていますが、(事前に)決めてなくて。試合で調子のいいやつ、乗っているやつ、あとはもう自分の感覚なんですけど、それで順番を決めているというのが正直なところ」と明かし、この日の大一番は見事に“勘ピューター”がはまり、伸るか反るかの大勝負を制した。