日本ハム万波中正外野手(24)が12日、NHKBS「球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~」のインタビューを受け、新庄剛志監督(52)と森本稀哲1軍外野守備走塁コーチ(43)から受けた技術指導を明かした。
万波は昨季、両リーグトップの11補殺を記録。強肩を生かした送球に移るまでの打球処理について、新庄監督から「一番大事なことを教わった」という技術論を語った。
振り返ったのは新庄監督就任1年目の春季キャンプ。直々に受けた指導内容を明かし、「ボスはもう『打球に一切合わせるな』って。どんなタイミングで捕ってもいいから、全部打球に突っ込んでいけるのが本当のプロの外野手みたいなことを言われて。マジで難しくて」と苦笑いを見せた。
座ってインタビューを受けていた万波は「ちょっと立って良いですか」と、指揮官直伝の技術を実演。通常の右投げの外野手であれば、ゴロに対して左足を後ろに引いたタイミングで捕球し、ステップに移る。だが新庄監督は「突っ込んで左足の前で捕っちゃえ」と指導。これにより、ステップを減らして送球することができるという。
万波は新庄監督の指導をモノにし、外野が天然芝の本拠地エスコンフィールド仕様に改良。「イレギュラーだったり、ボールがスネーク(軌道が変化)してきたりということが結構頻発して、それで(すべての打球に)突っ込むのはあまりにもリスク高いよねっていう。そこで稀哲さんと話をして、ボールが来る前にちょっと合わせる時間をつくって、捕球して投げるっていうのを教わって。ボスの教えと稀哲さんの教えがうまくかみ合って、そこから送球の精度が格段に上がった気がします」と緻密な技術を語った。