北海道コンサドーレ札幌が8日、沖縄・金武町で1次キャンプをスタートした。午前は軽めのメニュー、午後はさっそく攻撃の組み立てや10対10のゲーム形式の練習を行った。基本布陣は3-4-1-2を試した。今季就任の岩政大樹監督(42)はポジションも含めて「横一線」を強調。主力争いが始まった。
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選手の好プレーに合わせて、岩政新監督の「イエス!」の声が何度も響いた。初めての本格的な練習を終えると「おそらくどこにも負けずに良い出来。僕が思っていた以上にここの選手たちはうまいなと。自分のやろうとしているサッカーにフィットする」と、充実した表情を浮かべた。
攻撃の組み立ての練習では昨季までの基本布陣3-4-2-1から2トップに変えて、各位置に選手を置いた。昨季までの主力と控えを交ぜて組分け。レーンに動きを持たせた。3バック右に入ったDF馬場晴也(23)は「ミシャさん(ペトロビッチ前監督)とフォーメーションは似てるけど、使い方とかはちょっと違う。まだまだこれからだけど、さわりを知れた」と振り返った。
指揮官から選手には「今日のポジションにとらわれないで欲しい」と伝えたという。「ここからスタート。プロの世界に身を置いている限りいつまでも競争。これまでの実績、ベテランか若手か、外国人か日本人か、全て関係がないこと。横一線」。ベストメンバーを見極めていくつもりだ。
キャンプ初日はタイ帰国中のMFスパチョーク(26)をのぞく31選手が、フルメニューを消化した。1次キャンプでは「ケガ人ゼロで進めること。その上でコンディションを上げること」を意識する。沖縄では4チームとの練習試合を予定しており、初実戦は15日の沖縄リーグ1部FCセリオーレ戦。「これからみんなでシーズンを戦っていくぞという空気感に持っていく」と見据えた。【保坂果那】