レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)が新年最初の公式戦前日、「優勝に必要な勝ち点は90以下になると思う」と今季のスペインリーグの行方を占った。
Rマドリードは3日にアウェーで行われるスペインリーグ第12節(※10月下旬にスペイン東部を襲った暴風雨による大洪水の影響で今月に延期)でバレンシアと対戦する。この一戦の前日、アンチェロッティ監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えた。
イタリア人指揮官はまずバレンシア戦に向けて、「明日から大きな希望を持ち、新たな挑戦をスタートする。タフな試合になるだろう。バレンシアは監督が代わったが、我々は常に苦しめられてきた相手だ。1年を良い形でスタートしたい。チームはいい状態だ。クリスマス休暇は我々にとって良いものになった。全員が高いモチベーションを持ち、最高の状態で戻ってきた」と万全の状態であることを強調した。
冬の移籍市場については「そのことについて話すのは難しい。そのうち分かるだろう。1月は多くの試合があるのでそれに集中している。今、移籍市場について話すのは簡単ではない」と補強の可能性を明らかにしなかった。
バルセロナがクリスマス休暇前に極度の成績不振に陥ったことについては、「誰も予想していなかったが、スペインリーグの競争力の高さがタイトル獲得に必要な勝ち点を少し下げていると思う。さらにアトレチコが参戦していることで不確実性が増している。優勝に必要な勝ち点は90以下になると思う」と予想した。
また、アンチェロッティ監督はアトレチコ・マドリードのバルセロナのどちらがより優勝争いのライバルになると思うかという質問に対して、「両方ともだ。我々に11月に起こったように、バルセロナも12月に成績不振に陥った。スランプになってもその後以前のように戦うことができる。バルセロナもアトレチコも我々と同じように優勝争いをする可能性がある」と見解を述べた。
現在大きな注目を集めているスペインリーグの登録を抹消されたバルセロナMFダニ・オルモの件については「その問題について詳しいことは分からない。私が言えるのはすべてのクラブ、組織、ルールを尊重すべきということだ。しかし詳細は分からないので答えられない」と言及するに留まった。(高橋智行通信員)