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【高校サッカー】明秀学園日立が帝京にPK勝利 ベンチ外メンバー収集の情報が役立つ


2023年の全国高校サッカー選手権で、明秀学園日立が帝京との試合で1-1の末、PK戦で5-4で勝利し、過去最高成績に並ぶ準々決勝進出を果たしました。後半開始直後、明秀学園日立のMF柴田健成がセットプレーから先制点を決めますが、終盤に追いつかれ試合はPK戦に持ち込まれました。GK重松陽は相手の2人目のキッカーのシュートをセーブし、勝利の立役者となります。PK戦に備え、ベンチ外の選手たちもネットで相手の情報を収集し、唯一得られた相手の2番手キッカーの情報を基に重松が絶妙な判断でシュートを止めました。

明秀学園日立対帝京 PK戦で帝京の2人目を止める明秀学園日立GK重松(撮影・野上伸悟)

<全国高校サッカー選手権:明秀学園日立1(5PK4)1帝京>◇2日◇3回戦◇U等々力

明秀学園日立(茨城)が、名門・帝京(東京B)との接戦を制し、過去最高(17年度)のベスト8に並んだ。

後半開始直後にセットプレーの流れからMF柴田健成(3年)が先制点。終盤に追いつかれたが、PK戦で倒した。

守護神GK重松陽(3年)が相手の2本目をセーブし、勝利の立役者となった。

「先制することできて、そのまま終わるのが理想だったんですけど、別にPKになったらなったで俺が止めればいいかなという感じのスタンスだった」

PK戦では、ベンチ外の選手に助けられた。PK戦を見据えて、メンバー外の選手たちも総動員し、相手のPKの情報をネット上で収集。唯一見つかったのが、相手の2番手キッカーの動画だった。重松は、PK戦前に監督からその選手の蹴る方向を伝えられた。その通りに飛び、見事に止めて見せた。「止めた選手の情報は、ベンチ外の選手が分析してくれて分かっていた。全員で勝ちきったゲーム」と誇らしげに振り返った。

23年の総体王者も同年度の選手権では16強で散った。悔しさを忘れずに1年間取り組んできた。「次は本当に大事だとみんなに言いましたし、学校の歴史とかもありますけど、まず自分たちの気持ちが一番大事だと思う。目の前の相手に負けたくないという思いを表現することで結果はついてくるかなという風に思います」。日本一を意味するユニホームの星を増やす旅はまだまだ続く。【佐藤成】

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