ロッテからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が30日(日本時間31日)、オンラインで取材対応し、交渉状況などについて言及した。
主な一問一答は以下の通り。
-交渉中のチーム名を明かさない理由
どのチームが残っているか、正確に何チームと面談したかなどの情報は契約後に出るかもしれないが、今は明かさない理由がある。これは通常とは異なるプロセスで、国際FAの規定と交渉過程のため、ドラフトのような状況になる。アマチュアドラフトだから通常とは逆だけどね。そして、その情報を最後までできるだけ秘密にしておくことがみんなにとっても、ロウキにとっても最善だと思うから、これに関する話はしていない。どこかでリークされるかもしれないし、チームがそのことを話すかもしれないが、それは彼らの自由で我々はそれについては明かさない。
-佐々木について学んだこと
大谷がメジャーに移籍したときは、実際に活躍するまで何年もかかった。ロウキも決して完成された選手ではない。彼自身もそれをわかっているし、チーム側もわかっている。彼には信じられないほどの才能がある。それは誰もが知っていることだが、彼は最高の選手になりたいと思っている。ただお金持ちになりたいとか、大型契約を得るためでなく、史上最高の選手になりたいんだ。彼はそれを明確にしているし、私からみてもそれが伝わってくる。そしてそうなるためには、挑戦しなければいけないこともわかっている。WBCでダルビッシュや大谷らとプレーした経験、そして今永の今季の活躍を見て、次の段階に進むためには、世界最高の選手たちと対戦し、メジャー球団が持っているリソースを活用して、最高の投手になりたいと考えているように思う。ただNPBから出たいということではなく、メジャーで最高の投手の1人になりたい。それが彼の望みであり、メジャーを目指す理由。
-国際ボーナスプールや契約金について
それに関しては答えられない。契約してから明らかになるだろうが、現時点では何も明かせない。
-佐々木とどんな話し合いを行ったか
チームの立地やマーケットの規模、チームのこれまでの成功などについて話し合いをしてきた。彼は他の選手のような典型的な見方はしていないように見える。もっと長期的でグローバルな視点を持っている。ロウキは投手育成に非常に興味を持っていると思う。自身の成長のために短期的、そして長期的にどのようなサポートがあるのか。日本人選手が所属しているかどうかはあまり考慮していないようだった。私はこれまでに日本選手の代理人を務めたこともあり、それが話題になることもあったが、今回はなかった。あと、さっき言いそびれたが、ロウキは面談に選手が出席しないよう求めた。選手のビデオをメッセージを送ってきたチームもいくつかあったが、基本的にはGM、GM補佐、監督、投手コーチ、トレーナーらが面談に参加した。
-交渉の2次ラウンドはいつ行われるか
彼が契約する直前まで続くと思う。まだズームで話し合ったりしている段階で、正確なスケジュールはわからない。追加の面談などがある場合はチームに通知する。しかし、それ以外に具体的なスケジュールはないと思う。そして(来年度の海外FA選手との契約期間が始まる)1月15日にすぐ契約するのかという質問もあった。おそらくすぐではなく、1月15日から(23日の)交渉期限までの間になると思う。