パドレスのダルビッシュ有投手(38)が、2日までに元日本ハム杉谷拳士氏(33)のYouTubeチャンネル「SUGIYA no YouTube」に出演し、日本ハム入団直後の苦い記憶を振り返った。
東北高から04年ドラフト1位で日本ハムに入団したが、2月のキャンプ中にパチンコ店で喫煙する姿が写真週刊誌で報道され、無期限の謹慎処分を受けた。若さゆえの過ちを反省しつつ「野球への考え方というか、人間の見方がすごく変わった」と明かした。
ダルビッシュは当時の人間の急な変化を語った。「タバコ吸って、パチンコ屋に行ってというのもあったけど。記者の人たちも『ダルくん昨日勝った?』とかそんな感じで聞いてきたのに、アレ(写真週刊誌)が出た瞬間みんなサッて引いて。記者の人たちはそれまで『パチンコ最近どんな台がアツい』とかそんな話してたのに、ある日急に『なんでパチンコしてたんですか』『なんであんなとこでタバコ吸ってたんですか』って(聞いてきた)。『自分たちもおったやんそこに』って。そんなところで人間不信じゃないけど、『大人って怖いな』って18歳だったからすごく思った」と鮮明な記憶を振り返った。
その後ダルビッシュは、千葉・鎌ケ谷で寮長の菅野光夫さん(07年5月死去)の指導を受けた。「キャッチボールしてくれたりとか、ケンカしながらもご飯つれて行ってくれたりとか。そのとき膝を痛めてたから、菅野さんが1時間半くらいかけて病院に送って行ってくれて、ずっと支えてもらった」と、懸命なバックアップに感謝を口にした。