テレビ朝日系で29日に放送された「有働Times」にソフトバンクの王貞治球団会長(84)が出演。元NHKの有働由美子アナウンサーと対談した。
巨人長嶋茂雄終身名誉監督の存在については「もう心の中にすみついちゃっているんですよね。僕が(巨人に)入ったのは1年後で。年齢も下ですから、とにかく兄貴分みたいなね。でも、最初に入った時は全然、成績が違いますから、距離がありましたよね」と回想。「ホームランを打つようになってから近さを感じて『なんとか長嶋さんに追いつけるように頑張ろう』って。励みになった」と続けた。
王会長が極めた1本足打法。プロ入りした直後、苦しんだ速球対策として、スピードボールにタイミングを合わせるため、振り出しを早める狙いがあったという。今季大リーグで本塁打王に輝いたドジャース大谷翔平投手(30)との共通点も感じている。
「大谷君もちょっと普通の人よりも右足のステップが速いですよね。速いボールをさばけないと、大谷君みたいに50本以上打てる人は、速い球を打てるわけですよ。ピッチャーは打たせまいと思っていろいろなことをやってきますから。いつも自分で描く理想的なスイングでは打てないんですよ」と解説。
「だから僕はあまり形は考えなくていいと思っている。距離感ですよ。ボールとの距離感が一番大事です」と1本足打法の極意を語った。