<阪神ファンアンケート>
期待するにもほどがある-。ニッカンスポーツ・コムで実施した年末恒例の阪神ファンアンケートで、藤川球児新監督(44)に「期待する」と答えたファンが94%に達した。
岡田彰布前監督が就任した際の90%を上回った。「周りの声に惑わされず」「競争させて」など、球児流の独自色や新鮮なタクトに注目する意見も目立った。
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出航を控えた球児丸に追い風が吹いている。就任後初めて実施されたアンケートで、虎党の支持率が94%を超えた。これは2年前、岡田監督就任時を4%上回る数字だ。“界隈”の期待度が如実に表れた。
18年ぶりリーグ優勝、38年ぶり日本一で満足度MAXに達した23年は支持率98%とストップ高。連覇を狙った24年はもう少しで優勝の2位。それでも監督交代を否定的にとらえる声はほぼなかった。藤川監督は10月15日の就任会見に始まり、力強く、独自色が強い言葉を発している。「今の時点でも、らしさが存分に出ている」「岡田イズムを継承しつつ藤川さんらしく」「2年間のインパクトに負けないで」「雑音に惑わされず信じた道を」と、後押しする記述が続いたのが一番の特長かもしれない。
基本的にメンバーを固定して戦った岡田監督とは違うテイストの采配にも関心が高かった。「固定観念のない選手起用を」「ワクワクする野球が見たい」という意見が複数あった。また、2代前の矢野燿大監督とも関係が深く「矢野さんと岡田さんのいいとこどり」という見方をする人も。
球団が推し進めてきた育成主体のスタイルにも賛同の声が相次いだ。その流れを加速できる監督との期待感があるようで「若い子が失敗して負けても未来がある」「若虎をさらに伸ばして」と育成に関する見解が目についた。西純、森木と伸び悩む有望株の再生に期待する声も複数上がった。
監督に期待するかを選んだあとに自由記述の枠がある。記入した人のうち4分の1以上が「優勝」の2文字を記した。また、順位予想で「1位」の割合は78%だった。偶然にも岡田監督就任時と全く同じ。吉兆かもしれない。
◆阪神ファンアンケート ニッカンスポーツ・コムで年末に行う恒例企画。今年は12月24日から4日間にわたって実施。投票数は669。監督を支持するかなどの選択項目と自由記述がある。